第54回 愛知県河川整備計画流域員会 議事要旨
<矢作川上流圏域A>
日時:
平成27年6月1日(月) 14時00分〜15時50分
場所:
愛知県庁本庁舎地下1階 第7会議室


1. 開  会
2. 主催者挨拶
3. 委員長挨拶
4. 議  題
○河川整備計画の方向性について
5. 質  疑
  ○基本高水と計画高水流量の違いについて
(委員意見)
 国土交通省の矢作川水系河川整備計画について、36ページでは岩津地点の河道整備流量は5,600m3/sに対し、37ページでは岩津地点で6,200m3/sの目標流量とあるが、この違いは何か。
  (事務局回答)
 37ページの6,200m3/sは基本高水であり、ダムによる洪水調節がない場合の流量を示しています。これに対し、36ページの5,600m3/sはダムによる洪水調節を見込み、河道で対応する流量を示しています。
 
○資料の記載について
(委員意見)
 今回の資料では平戸橋がポイントとなっているため、その位置は資料の前半で明示するとよい。また、平均渇水流量や低水流量などの用語についても、定義をわかりやすく示すとよい。
  (事務局回答)
 ポイントとなる橋や用語などは明示します。
  (委員意見)
 23ページの「取水量は平均で本川流量の約40%に達する」の記載について、どのように算出された結果か。
  (事務局回答)
 この記載については、矢作川研究所の報告書から引用しています。算出方法については確認して報告します。
 
○多様な生物の生息・生育環境について
(委員意見)
 82ページに「多様な生物の生息・生育環境」の維持・形成に配慮するとの記載があるが、一般市民の感覚では、きれいな花などがあれば、多様な環境と考えがちである。県が考える「多様な生物の生息・生育環境」とはどのような環境か。
  (事務局回答)
 基本的には、この場所にそもそもあった環境というものは何かを捉えた上で、目標をイメージすることです。具体的にはさらに現状を押さえた上で議論する必要があります。
  (委員意見)
 県が考える「多様な生物の生息・生育環境」について、目指すべきこの場所にそもそもあった環境と回答があったが、その環境を具体的にイラスト化するなど整備計画にわかりやすく記入してほしい。
  (事務局回答)
 本圏域は地域の方々の川への関心が高く、地元などの協力を得ながらよりよい環境を目指すことができる圏域と考えています。
 図示のイメージとしては、環境情報図の形式でとりまとめを行います。ここで整理した情報について、この河川整備計画では各々について具体的な管理の手法などの詳細な記載をすることより、基本的な方向性を示すことにより、そこからの発展を期待したいと考えています。
 
○総合的な土砂管理について
(委員意見)
 欠席委員からの指摘の中に、土砂対策に関する質問が出ていた。本圏域では昭和47年などの土砂災害で被害が出たが、どのようなことを質問されたのか。
  (事務局回答)
 指摘では、いわゆる土砂災害対策についてでは無く、ダムの堆砂など総合的な土砂管理を行う際の影響についての配慮を指摘いただいたものです。
  (委員意見)
 本圏域は上流部には矢作ダムの直轄区間があり、その下流は県の管理区間であるが、さらに下流部は直轄区間であり、発電用のダムも多く設置されているなど複雑な圏域である。国土交通省が検討している矢作ダムからの排砂についても、県の管理区間を流れることから、県としても土砂管理の持つ意味を検討し、管理方針を整備計画に記載してほしい。
 
○治水計画の考え方について
(委員意見)
 直轄区間には挟まれている河川であることから、計画規模の持つ意味や、上流のダムの効果を見込んだ計画であることについてきっちりと把握し、説明する必要がある。また、この地域に大きな被害をもたらした東海(恵南)豪雨については、施設対応を超過する事象として説明する必要があるが、今回の整備によりどのように被害が減るのかなどは示す必要がある。
  (事務局回答)
 計画規模についての考え方については改めて示したい。東海(恵南)豪雨の流量については概ね堤防満杯で流下できないかを検討しています。ダムについても調節機能も見込んで治水の計算を行っているため、国と調整しながら今後計画を精査したい。
 
○正常流量について
(委員意見)
 正常流量についても、県管理区間内の利水の状況、生物の生息・生育環境からコントロールすべき地点など、県の区間としてどのように正常流量を議論すべきか検討してほしい。
  (事務局回答)
 区間を区切りながらきめ細やかに記したい。
 
○直轄区間や将来計画の計画規模について
(委員意見)
 計画規模について「下流の直轄区間と整合をはかり」という表現がある。直轄区間の整備水準はどの程度か。
  (事務局回答)
 直轄区間は東海(恵南)豪雨の実績雨量を対象として定められています。
  (委員意見)
 国の基本方針や、国の河川整備計画、今回の河川整備計画など、計画規模が複雑で一般の方では理解が困難ある。特に将来計画の規模については整理が必要である。
  (事務局回答)
 将来計画については、国の基本方針では基準点において年超過確率1/150規模の洪水を対象としています。県の管理区間についてもこの規模が上限となりますが、実際全てを1/150とすることは困難であるため、県の管理上の将来計画規模を検討する必要があります。この点についても、次回整理して示したい。
 
○矢作川の環境的な課題について
(委員意見)
 矢作川の課題として、ダムによる土砂や生物の移動阻害による水際(エコトーン)の喪失、狭小化が挙げられる。具体的には、河床のアーマーコート化と砂州の発達による樹林化による河床と水際との落差が大きくなっている。このエコトーンの再生についてはこの流域委員会でも議論するとよい。
6. 閉  会
  ○欠席委員からの意見
(委員意見)
 竹林の整備に関しては、愛護会活動等が継続してできるような支援が必要である。
  (委員意見)
 百々貯木場や「出し」は貴重な文化財なので、計画を立てる際には壊さぬよう十分配慮してほしい。
  (委員意見)
 土砂対策を始めとする施策については、環境に与えるプラス、マイナスの影響を十分検討し、国や市。関係者としっかり連携して進めてほしい。
(了)