第44回 愛知県河川整備計画流域委員会 議事要旨
<境川・猿渡川流域D>
日時:
平成25年8月29日(木)10時00分〜11時54分
場所:
KKRホテル名古屋(3階:芙蓉の間)


1. 開  会
2. 主催者挨拶
3. 委員長挨拶
4. 議  題
5. 質  議
境川・猿渡川流域(第5回)
1)ゲリラ豪雨について
(委員質問)
  非常に局所的な降雨の場合、基準点を複数の点で考えないといけないのではないか。
  (事務局回答)
  計画対象の降雨分布は中央集中型4時間降雨であり、ゲリラ豪雨への対応は難しい。
  (委員長意見)
  短時間の非常に局所的な豪雨への対応は、河川整備計画や流域水害対策計画では取り扱いが難しい。これからの課題の一つと思う。
  (委員意見)
  事務局の説明では、ゲリラ豪雨には対応できないと受け取れる表現だった。このような表現はまずい。あるいは、XバンドMPレーダの情報発信など補足する内容をつけないと成立しない。
  (事務局回答)
  市町と協力して流域対策を整備すれば、ゲリラ豪雨でも必ず被害の軽減につながる。また、優先度を決めて、市町と連携して早期に被害の軽減を図る施策をしていく。
  流域ごとのXバンドMPレーダの情報を県民に周知して利用していただけるシステムを構築中である。また、みずから守るプログラムという取り組みもやっている。
  (委員意見)
  Xバンドのデータベースを蓄積すれば、計画を見直すとき非常に役に立つと思う。
  (委員意見)
  近年の異常な雨に対して、ハードで補えないところを気象情報とか避難情報、自助の工夫で対処することを、住民にわかりやすく伝えることが一番大事と感じる。特に水難事故とか命に関するものは気をつけてもらうことを訴えてほしい。
  (事務局回答)
  水難事故について、親子フォーラムでは今年から「Eボート」を実施した。川に親しむことが洪水への意識、またゲリラ豪雨、水難事故防止にもつながる。
2)河川環境への影響など河川整備のデメリット
(委員質問)
  河川整備計画の工事について、メリットだけでなく環境への影響も含めデメリットも示す必要があるのではないか。
  (事務局回答)
  河川整備計画上「治水との調和を図りつつ」という一言を入れながら、自然環境の保全等にも配慮してゆく。
3)落差工について
  (委員意見)
  私ども豊田市内の魚類調査を10年ぐらい続けた結果、回遊魚にとって一番の障害になるのが落差工や堰堤である。今回の河川整備で、アユが上らなくなるような工事はできるだけ避けてもらいたい。籠川の矢作川本川との合流点など参考になる。
  (事務局回答)
  全県下でも、落差はできるだけ解消していくように努めている。過去の事例を生かしながら、落差解消、魚道、工事の際の配慮をよりよくしていきたい。
4)地震・津波について
(委員意見)
  強い揺れが起きた場合に破堤すると、津波が来る前に家具の下敷きとか家の中に取り残されることになるので、堤防の耐震性はやはり気にしていただきたい。
  東日本大震災の事例から、ため池の下側の地域や谷埋め盛土の造成地は危険性があることを周知しておかないといけない。
  (事務局回答)
  現在、県防災局で外力あるいは被害想定の予測調査を実施している。それを受けて、全庁的な対応になる。予算も限りがあるため、要対策区間のうち背後の地盤高あるいは浸水被害状況とか市街化状況、浸水水位等を踏まえ、優先的に整備する区間を定める。
  ため池の直下流の防災について、農地のほうでも耐震対策に取り組んでいるため、お互い情報を共有していきたい。
5)河川環境と親水
(委員意見)
  一般の方は環境を保全してほしい、人が親しめるようにしてほしいと言っておきながら、イメージ的にゴルフ場のようなものを期待している。部分的には親水があってもいいが、アンケートの結果を見ると、自然に近いということがちょっとわかっていないと感じた。
  (事務局回答)
  親水といってもポイントを決めて行くべきだと思う。今回ヒアリングを行ったボランティア団体などが活動しているところを中心に親水性を高めたり、地域と連携して整備なり維持管理を進めていくべきだと思っている。
6)流水断面拡大のデメリット
(委員意見)
  拡幅や掘削により流水断面積が非常に大きくなる影響についてどうなのか。
(委員長意見)
  流水断面積を広げることで流れの状況が変わると、非常に単調な流れになる。それは生物の生育・生息環境にとって必ずしもいいことではない。
  (事務局回答)
  ただ単純に面積を広げ、川幅が平坦になると単調な流れになるため、施工時に州をつくったり寄せ土をして流れをつくる工夫をする。
7)上下流バランスと治水効果の早期発現
(委員意見)
  被害が起こったところは整備するようなことを言われたが、やはり上下流バランスをちゃんと考え、慎重にやっていただきたい。
  (事務局回答)
  場所に応じて、治水能力を上げたいと思っても限界がある。いかに工夫するか、市町の貯め物とのリンクは有効な方法と思う。
  基本的に下流から整備という原則はあるが、例えば大きな水害があったとき、上流でも下流に対して極端にネック部分があることもあるため、下流への影響も十分調査し検討した上で整備していく。
(委員長意見)
  流域水害対策計画、河川整備計画は30年の計画だが、待ったなしで浸水対策をしなければいけない。治水効果を早期に発現していくかを考えながら、工事等、整備等の優先順位を検討いただいて進めていただきたい。
8)透水性舗装について
(委員意見)
  都市部における努力として透水性の歩道をつくるなど、道路部局、都市計画部局ともっと連携していただきたい。
  (事務局回答)
  アンケートでも一般の方が浸透についてはある程度やってもいいという回答が高かった。少しでも皆さんに工夫していただけるきっかけづくりも引き続きやっていく。
9)水質について
(委員意見)
  河床を見れば堆積物が多く、BODとか大腸菌群等を考えると、水質の問題が大きな課題だと思う。できるだけ早く下水道の普及、単独槽を合併槽にかえることに協力いただきたい。
  (事務局回答)
  下水道単独では、全国的にみて愛知県は普及が遅れている。農集排だとか合併浄化槽の部局と連携し、なるべく早く汚水処理率を上げていく方向で施策をやっていきたい。
6. 閉  会
(了)