第43回 愛知県河川整備計画流域委員会 議事要旨
<庄内川上流圏域F>
日時:
平成25年2月22日(金)13時30分〜15時20分
場所:
名古屋国際会議場2号館(3階:会議室)


1. 開  会
2. 主催者挨拶
3. 委員長挨拶
4. 議  題
5. 質  議
庄内川上流圏域(第7回)
1)アンケートについて
(委員意見)
  設問Cで「更に予算を確保し、今回の見直し案を上回る安全性を確保してほしい」とあるが具体的な対策が示されていない。住民はどのような内容を望んでいるのか不明である。
  (事務局回答)
  今後、同様のアンケートを実施する際に、堤防補強や更なる河床掘削などの具体例を記載するか、具体的な内容を書いていただくなど配慮していく。
2)八田川バック堤整備について
  (委員意見)
  住民がその土地の持つリスクを理解し、安全性を考えるために、土地利用規制や被害を軽減する建物や高度利用などの検討を始める時期に来ているのではないか。
  (事務局回答)
  土地利用規制等は都市計画との連携など、直ちに解決するのは難しい。当面の対策としてソフト対策の強化などを図り、減災社会の実現に努めていきたい。
3)現況土地利用状況の評価時点
(委員質問)
  「現在(平成15年度)の市街化率は約50%」とあるがもう平成24年度なので気になる。この平成15年度データ以外に、県や市でデータをもっていないのか。
  (事務局回答)
  国土地理院発行の平成15年度データを使って整理している。市町で土地利用状況を毎年調べ、逐次データ更新し、県が公表しているデータもあるが、データの取り方が異なるため、他の流域も含め基本的に国土地理院が発行するデータを使用している。
(委員意見)
  八田川上流域の春日井インターで土地区画整理事業が進んでいる。現状は農地と雑木林、草地等であるが市街化が進むと流量も増大する。やはり最新のデータを使うべきだと思う。
  (事務局回答)
  各河川の計画流量を決める場合は、ある時点の市街化率ではなくて、市街化区域が全て市街化された場合など、将来増える流量を見込んで計画している。
(委員意見)
  基礎データが10年前という説明と、現地で進行している状況とのずれが出てくるのではないか。できるだけ地域住民の実感に基づいたデータにしていかないといけない。
  (事務局回答)
  国土地理院のデータはメッシュデータであるため、流域のどこが市街化されたか、区画整理を行なったか、現在計画があるかなどを踏まえて、河川の計画を検討できる。
  市街地を面的な情報として得られるデータが昔の情報しかなかった。
  新しいデータが出せるかどうか考えたい。
4)水質について
(委員意見)
  アンケート調査結果で、きれいな川になってほしいとあるが、矢田川における環境基準はD類型である。「C類型を目指す」などの表現のほうがいいのではないか。
  (事務局回答)
  実際に矢田川の水質も徐々によくなってきている。どういうふうに表現するか検討させていただきたい。
5)地蔵川の治水対策
(委員意見)
  八田川バック堤整備は相当時間を要するため、八田川と地蔵川がクロスする場所は、今後も浸水被害が想定されると思う。庄内川にポンプ排水することを今後検討するとあるが、排水先の庄内川は河床が上がっており、国と十分調整していかないといけない。
  (事務局回答)
  地蔵川のポンプについて、庄内川本川の河床状況、今後最適なルートや整備する位置など国土交通省と調整しながら検討を進めていきたい。
  (委員質問)
  アンケートの市民の意見にあるように、地蔵川上流で雨水貯留施設等はできるのか。
  (事務局回答)
  地蔵川は新川圏域に位置し、新川には流域水害対策計画がある。そのなかで春日井市の流域対策として調整池等が位置づけられ、粛々と事業を進めている。
6)内津川の治水対策
  (委員質問)
  内津川の障子橋付近は湾曲部の河積が狭隘で、流れが急激に変化して、先日の雨のときも水位が急激に上がる。あの部分はあのままなのか。
  (事務局回答)
  内津川は、先年の豪雨で被災し、障子橋までの工事は今年終わっている。効率的な改修方法も検討しつつ、上田橋のあたりまでは視野に入れて事業を進めてしていきたい。
7)生物への配慮
  (委員質問)
  重要種であるドブガイもヤリタナゴなどもいた長戸川右岸の遊水地(土地区画整理事業の暫定防災調節池)が突然埋め立てられた。避難ぐらいはさせられたと思うが、何か対策はないのか。
  (事務局回答)
  今後、河川改修を進めていく中で、生物に配慮した改修をこころがけるとともに、土地区画整理事業との情報共有にも努めて参りたい。
(委員意見)
  生物多様性の保全に関連して、工事の際の具体的な対処方法はどの程度考えているか。生き物は、死んでしまってからでは遅い。自然保護は何十年もかけてやっていくが、工事であっという間になくなってしまう。できた計画を現場におろす段階で配慮するシステムをつくっていただけないか。
  (事務局回答)
  例えば、豊田管内矢作川のように護岸の工事中に濁水が流れないように大きな沈砂池を設けるなどの事例はある。
  工事前にどういう生物がいるかという情報を把握していると、ある程度保全できた事例も幾つかある。河川別・地区別に貴重な生物の情報を漏れないように、常に最新情報を持つ仕組みづくりや情報の共有化することが課題と思っている。
  河川整備に当たっての動植物の生息・生育・繁殖環境への配慮は、生態系の復元力も考慮し、ケースによっては御意見をいただきながら進めていくべきかと思う。
(委員意見)
  それぞれの自治体の文化財保護担当では各種の生物等の指定物件についてとらえているが、工事を担当する河川なり各種土木関係との連携がうまくいっていない。
(委員意見)
  2007年水シンポジウムでも、愛知県における農林、建設、環境部等の各セクターの連携、学識者や市民団体等との連携等が言われた。各市や県で自然環境調査等が行われても、河川整備計画や土地区画整理事業と連動して生物多様性の視点からの配慮がまだまだされていない。技巧に走らない多自然川づくりを目指していただきたい。
6. 閉  会
(了)