第38回 愛知県河川整備計画流域委員会 議事要旨
<庄内川上流圏域C>
日時:
平成23年2月16日(水)10時00分〜11時30分
場所:
アイリス愛知(2階:コスモス1〜3Bの間)


1. 開  会
2. 主催者挨拶
3. 委員長挨拶
4. 議  題
庄内川上流圏域(第4回)について
1)河川情報の提供について
(委員意見)
  地域住民に洪水後の河川状況を見学し、洪水痕跡などを直接見て水害の危険性を理解することは、防災意識の向上につながる有効な手段と考えられる。
  沿川住民の中には、生物との共生が必要との認識が薄い方々がみえるので、市街地内の河川空間を自然豊かにするには、沿川住民との話し合いの場が必要である。
  (事務局回答)
  整備計画に記載したように、地域住民の意見を聞きながら、地域住民の川づくりや維持管理などへの積極的な参加を促進するための機会づくりに努めていく。
2)施工時の河川環境への配慮
  (委員意見)
  工事中の濁水処理でふさわしくない事例が見られるため、河川環境へ悪影響を与えないよう配慮してほしい。
  (事務局回答)
  整備計画45ページに記載したように、今後一層注意して工事を進めていきたい。
(委員意見)
  生物多様性の観点から、水辺生態系を再生するために河川の微地形が創出する流水環境の多様性に重点を置いて施工する努力をしていただきたい。
  (事務局回答)
  現場で工事を実施する際に、水際の植生とか低水の流れに十分配慮する。モニタリングをしっかりやり、改善しながら多自然に取り組んでいきたい。
(委員意見)
  ハリエンジュは、出水時に流木でダムに漂着したり、河積阻害を起こす実態が出ている。特定外来生物の植物に当たり、20年後、30年後に繁茂する実態がある。瀬戸川のプロムナード整備で、オオキンケイギクが全面繁茂する状況になっている。ハリエンジュもオオキンケイギク、水中の外来魚の対策をとっていく必要がある。
  (事務局回答)
  洪水の流下を阻害するハリエンジュは優先順位をつけて伐採していく。オオキンケイギクも施工段階で在来土を覆土する配慮を行い、地域の皆様と連携して維持管理していくシステムをつくる。
(委員意見)
  多自然川づくりはそれぞれの河川で定性的、定量的な調査をした上で、どういうふうに改善すべきか十分考慮いただきたい。
(委員意見)
  大雨で水が引いた後に行ってみると、かなり汚れた状態になっている。これだと、水生昆虫、底生生物に問題が出るのではないか。きめ細かいマニュアルにして、工事の仕方の説明をしていただけないか。
  (事務局回答)
  工事中の濁水対策はいっそう配慮する。工事標準仕様書に基本的な事項は書かれているが、地域の特性等を踏まえていないため、愛知県が入手した情報を加味しながら請負業者へ指導していきたい。
3)河川整備目標と改修順序
(委員意見)
  矢田川や八田川などの下流部の水害ポテンシャルが高い河川を、他河川よりも高い目標規模で設定するが、着工年度の順位との整合性がわかりにくい。
  (事務局回答)
  八田川と矢田川は有堤であるが、1/5確率の流量は余裕で流下できるなど整備計画の目標に対して相対的に治水安全度が高い。内津川など、1/5確率の流量を流すための断面の半分ぐらいしかないため、相対的に安全度の低い方を優先する。
4)ゲリラ豪雨対策について
(委員意見)
  最近ゲリラ豪雨が非常に多い。具体的な対策を御説明していただきたい。
  (事務局回答)
  ゲリラ豪雨対策は超過洪水となるためソフト的な対策となる。「みずから守るプログラム」などを活用して、住民の方々の減災・防災意識の向上ということで、みんなで取り組んでいきたい。
(委員意見)
  ゲリラ豪雨に対しては河川だけでなくて内水対策も重要になるが、どこかで触れていただきたい。
  (事務局回答)
  河川管理者と内水管理者がしっかり施設整備し、情報を出していく。市町村、住民の方々と連携して自助、共助、公助がうまく働くようにしていく。
5)超過洪水対策・支川氾濫・堤防未整備区間の改修について
(委員意見)
  超過洪水の書き方で「整備計画のレベルでは、まだ危ないところが残る」「被害を覚悟して、どんなふうに減災を図っていくのか考えましょう」というスタンスにすべきである。被害発生の段階での危機管理、減災という意味合いをしっかり書いてほしい。
  支川が超過洪水の場合も安全に流れたら、本川が危険になる。支川は安全度に応じて氾濫が起こると認識しないとソフトに移行できない。
  (事務局回答)
  今まで基本方針レベルの浸水想定区域図や浸水予想図で浸水区域を流域住民に示してきているものの、整備計画レベルで安全な状況になるというわけではないという説明がまだまだ不足している。超過洪水に対する考え方を含めて、整備計画本文を少し具体的にその内容の書き方を考えていきたい。
  (委員回答)
  整備計画ができたら、現在の河道状況、施設状況より氾濫がこれだけ減ることもしっかり示してほしい。
  堤防未整備区間で築堤することで、氾濫部分がどれだけ軽減できるのか、計画の優先順位を考える上でも大事であり、これを示すと説得力がある。
  (事務局回答)
  都市部で資産も集積しており、本川との関係もあるため、そういう考え方を入れたい。
  B/Cでどれだけ氾濫が減少するかは示している。住民の方々に効果的に見せるように工夫する。
6)利水について
(委員意見)
  利水について、渇水流量だけは書いてあるが定性的にしか書かれていない。利水の実態、水利用の実態を含めて「今後、正常流量の検討をします」という書き方がいい。
  (事務局回答)
  利水の現状は、「水利用の現状」ということで、農業用水に関係する水利権の状況、許可水利、慣行水利の状況を記載し、本文44ページに「河川の適正な利用」に記載しているが、修正が必要であればやっていきたい。
7)土地区画整理事業に伴う保水対策
(委員意見)
  熊野桜佐と庄名と春日井のインターチェンジの土地区画整理事業が計画されている。周辺のため池や熊野桜佐の農業用水路は保全すると思うが、保水力が乏しくなる分の土地区画整理事業に伴う対策をお伺いしたい。
  (事務局回答)
  治水効果を見込むため池が多々あるため、管理者にも働きかけ保全に努めていく。
8)生物の移動について
(委員意見)
  小幡緑地周辺の地域について、野生哺乳類の目撃情報を収集した。河川が野生哺乳類の移動の経路としてかなり使われていると推測される。道路と交差するところで遮断される。
  (事務局回答)
  生き物の移動という点では水辺の緑の回廊事業を考えており、この事業により多様な種を地域の住民と植えて、横断的には、多自然川づくりによって水際での行き来、縦断的には回廊での移動ができるようにしていきたい。
9)急傾斜の護岸整備と親水性について
(委員意見)
  香流川や八田川の河川整備イメージ図から、流量断面を確保するために掘削して、護岸が急傾斜にならざるを得ない。急傾斜の護岸になったとき、親水性を確保していくのかを今後の実施の段階で十分御検討いただきたい。
  (事務局回答)
  護岸に関しては、平成18年「多自然型川づくり」から「多自然川づくり」に変わり、平水位で流水が流れるところを固定せず、護岸を立てて、水は川の中で比較的自由に流そうという方針に変わってきた。
(委員質問)
  護岸を急勾配にして親水性が失われることの配慮はどうなるのか。
  (事務局回答)
  階段などでおりられるところを、安全面も考慮しながら考えていく。
5. 閉  会
(了)